AWSの資格を取ろうと決めたとき、最初にぶつかるのが「で、どれから取ればいいの?」という疑問ではないでしょうか。
AWS認定資格は現在12種類。名前も似ていて、公式サイトを見ても順番までは教えてくれません。ネットで調べると「まずはクラウドプラクティショナー」「いや、いきなりSAAでいい」と情報が割れていて、余計に迷った人も多いはずです。
この記事では、実際にAWS認定を6つ取得(6冠)した現役インフラエンジニアの私が、「迷ったらこの順番」という結論と、立場別のおすすめルートを解説します。私自身が6冠をどの順番・どのくらいの期間で取ったかも、実際の学習記録としてすべて公開します。
AWS認定資格の全体像【2026年最新】
まず、現在のAWS認定資格の全体像を整理します。レベルは4段階です。
| レベル | 資格 | 受験料(税別) |
|---|---|---|
| Foundational(基礎) | Cloud Practitioner(CLF)/AI Practitioner(AIF) | 15,000円 |
| Associate(中級) | Solutions Architect(SAA)/Developer(DVA)/CloudOps Engineer(SOA)/Data Engineer(DEA)/Machine Learning Engineer(MLA) | 20,000円 |
| Professional(上級) | Solutions Architect Pro(SAP)/DevOps Engineer Pro(DOP)/Generative AI Developer Pro(AIP) | 40,000円 |
| Specialty(専門) | Security(SCS)/Advanced Networking(ANS) | 40,000円 |
※受験料は改定されることがあります。最新の金額は必ず[AWS公式の認定ページ]で確認してください。
ここ1〜2年で資格ラインナップは大きく動いています。知っておくべき変更は3つ。
- SysOps Administrator は「CloudOps Engineer」に改称(2025年に名称変更、試験コードはSOA-C03に)。古い記事で「SysOps」と書かれているのは現在のCloudOpsのことです。
- Machine Learning – Specialty は2026年3月末で廃止。機械学習系はAssociateレベルのMachine Learning Engineer(MLA)に整理されました。
- AI系資格が拡充。AI Practitioner(基礎)とGenerative AI Developer Professional(上級)が加わり、生成AI時代の布陣になっています。
つまり「昔のロードマップ記事」はもう当てになりません。この記事は2026年時点のラインナップを前提に解説します。
結論:迷ったらこの順番
先に結論です。インフラエンジニア(またはこれからインフラを軸にしたい人)なら、この順番をおすすめします。
- Cloud Practitioner(CLF) ― AWS全体の地図を手に入れる
- Solutions Architect – Associate(SAA) ― 最重要。設計の考え方を身につける
- CloudOps Engineer – Associate(SOA) ― 運用・監視の実務と直結
- Developer – Associate(DVA) ― 自動化・CI/CDへ視野を広げる
- Data Engineer – Associate(DEA) ― データ基盤の需要増に対応
- Security – Specialty(SCS) ― 差別化の決定打
正直に言うと、私が実際に取った順番はこれと少し違います(後述の実録どおり、DVAを3番目に、DEAを最後に取りました)。その経験も踏まえて「いまゼロから取り直すならこの順番にする」というのが上の結論です。理由を説明します。
CLFを最初に置く理由は、AWSの「地図」を先に持つためです。いきなりSAAから入ると、EC2やVPCといった個別サービスを暗記する学習になりがちです。CLFで全体像を掴んでからのほうが、結果的にSAAの学習が速くなります。すでに実務でAWSを触っている人はCLFを飛ばしてSAAからでも構いませんが、完全未経験ならCLFから入るほうが挫折しにくいです。
2番目がSAAである理由は、AWS資格の中で最も「つぶしが効く」からです。SAAで学ぶ設計パターン(可用性、コスト最適化、セキュリティの基本)は、他のすべてのAssociate試験の土台になります。転職市場での知名度も断トツです。
3番目以降は自分の業務に近い順です。私はインフラの運用・監視出身なので、実務と重なるCloudOpsを先に取りました。開発寄りの人はDVAを3番目にしてください。
Specialtyは最後。Associateレベルの知識が揃ってから挑むほうが圧倒的に効率が良いです。特にSecurityはSAA・SOA・DVAの知識が随所で前提になります。
【実録】6冠をこの順番・この期間で取った
私の実際の取得記録がこちらです。
| 順番 | 資格 | 学習期間 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| 1 | Cloud Practitioner(CLF) | 約2ヶ月 | 6冠で一番時間がかかったのは、実は最初のCLF |
| 2 | Solutions Architect – Associate(SAA) | 2週間〜1ヶ月 | CLFで作った土台の上に設計パターンを積む感覚 |
| 3 | Developer – Associate(DVA) | 2週間〜1ヶ月 | SAA直後の勢いで取得 |
| 4 | CloudOps Engineer – Associate(旧SysOps) | 2週間〜1ヶ月 | 6試験で一番きつかった |
| 5 | Security – Specialty(SCS) | 2週間〜1ヶ月 | Associate3つの知識が随所で効いた |
| 6 | Data Engineer – Associate(DEA) | 2週間〜1ヶ月 | 最後の1ピースとして |
この記録から伝えたいことが2つあります。
1つ目:一番時間がかかったのは、一番簡単なはずのCLFだった。
「入門資格に2ヶ月?」と思うかもしれません。でもこれが実態です。最初の1つはAWSの全体像・試験の形式・学習のやり方そのものをゼロから作る期間だからです。逆に、CLFで「地図」ができてからは、SAA以降はどの試験も2週間〜1ヶ月で走り切れました。最初の1つが一番重い。だからこそ、最初は一番軽いCLFにすべき——これが6冠を通しての実感です。
2つ目:意外にも、一番きつかったのは運用系のCloudOpsだった。
私は運用・監視の現場出身なので、CloudOps(旧SysOps)は一番の得意分野のはずでした。それでも6試験で一番手強かった。「実務経験があるから楽勝」が通用しない試験もある、というのは覚えておいて損はありません。【任意追記: きつかった理由をひとこと(例: 出題が実務より細かい設定値まで踏み込む、など)】
**なお、6冠を取って人生が変わったかというと——正直、目に見えた劇的な変化はありません。**私の場合はキャリアのためというより、個人的な目標として積み上げた側面が大きいです。「じゃあ意味ないの?」と思った人は、資格の意味について本音で書いた別記事を読んでみてください。取る意味がある人・ない人は、はっきり分かれます。【内部リンク: A-8「AWS資格は意味ない?」】
立場別おすすめルート
上の順番は「インフラ軸」の人向けです。立場によって最適ルートは変わります。
未経験からITインフラを目指す人
CLF → SAA →(就職・転職活動)→ 入社後にSOA
未経験の段階で3つも4つも取る必要はありません。CLF+SAAまで取れば、書類選考での見られ方は明確に変わります。それより先は、実務に入ってから取るほうが学習効率が数倍良いです。ネットワークの基礎固めにCCNAを先に取るルートもあります。CCNAとAWSどちらを先にすべきかは、別記事で詳しく解説します。【内部リンク: B-3「CCNAを取った後」/B-9「インフラ資格ロードマップ」】
運用・監視の現場にいる1〜3年目
CLF(または省略)→ SAA → SOA → DVA
このサイトのメイン読者層ですね。毎日触っているCloudWatchやEC2の知識がそのまま試験に出るので、実は未経験者より圧倒的に有利です。SAA+SOAまで取ると「運用しかできない人」から「構築を任せられる人」への切符になります。私自身、このルートで運用から構築・設計へ移りました。【内部リンク: B-10「監視オペレーターから抜け出すには」】
開発者寄り・アプリエンジニア
CLF(または省略)→ SAA → DVA → DOP(Pro)
開発者はSOAよりDVAを優先。Lambda、API Gateway、CI/CD周りは普段のコードの延長で学べます。その先はDevOps Engineer Professionalが本命です。
教材の選び方(全試験共通)
6試験すべてで、私の学習構成はほぼ同じ「2本立て」でした。
- Udemyの対策コースで全体をつかむ: 書籍より動画のほうが挫折しにくいです。セールで数千円になるタイミングを狙ってください。【CTA: Udemyアフィリエイトリンク】
- Web問題集を回す: 私は6試験を通して「AWS WEB問題集で学習しよう」(kws-cloud-tech)を使い込みました。合否は問題演習の消化量でほぼ決まります。間違えた問題の解説を読み込み、正答率が安定して8割を超えたら受験予約。
- (可能なら)実機で触る: 無料利用枠で実際に手を動かした範囲は、本番で忘れません。実務でAWSを触れる人はそれ自体が最強の教材です。
この「動画で理解 → 問題集で定着」の2本立ては、CLFからSpecialtyまで一貫して通用しました。試験ごとに教材を探し直す必要はありません。
なお、AWS認定は一度合格すると次回の受験料が半額になるバウチャーがもらえます。6冠を目指すなら受験料は実質かなり圧縮できます(特典内容は変わる場合があるので公式で確認を)。
よくある質問
Q. AWS資格って意味ないって聞くけど? 「資格だけあって実務ゼロ」なら評価されないのは事実です。ただ、実務と並行して取る資格には明確な意味があります。詳しくは別記事で本音を書いています。【内部リンク: A-8「AWS資格は意味ない?」】
Q. 資格に有効期限はある? 3年です。上位資格に合格すると下位資格も再認定されるので、6冠でも全部を取り直す必要はありません。更新戦略は別記事で解説します。【内部リンク: A-10「AWS資格の更新」】
Q. 1つの試験にどれくらい勉強時間が必要? 経験によって大きく変わります。目安はSAAで、実務経験ありなら50〜80時間、未経験なら100〜150時間程度。各試験の詳細は個別記事を参照してください。【内部リンク: A-2 CLF / A-3 SAA】
Q. どのレベルまで取れば転職で有利? 20代の若手なら、SAA1つでも十分に武器になります。市場価値への影響は別記事で解説します。【内部リンク: A-9「AWS資格で年収は上がるのか」】
まとめ:順番よりも「止まらないこと」
最後に、6冠を取った立場から一番大事なことを。
資格取得で差がつくのは、順番の巧拙よりも連続で取り続けられるかどうかです。私の記録を見返しても、最初のCLFに2ヶ月かかった後は、どの試験も2週間〜1ヶ月で取れています。1つ合格した直後は、学習習慣とAWSの知識が最も温まっている「ボーナスタイム」。ここで次の試験を予約してしまうのが、6冠までの最短ルートでした。
- 迷ったら CLF → SAA → 役割別Associate → Specialty
- すでに実務でAWSを触っているならCLFは省略可
- 合格したら冷めないうちに次を予約する
まずは最初の一歩、CLFまたはSAAの学習計画から始めてみてください。
【内部リンク: A-2「Cloud Practitionerの勉強時間」/ A-3「SAA独学ロードマップ」】
(記事本文ここまで)
執筆メモ(公開前チェックリスト)
- [x] 体験談を実データで反映済み(2026-07-26ヒアリング)
- [ ] 【任意追記】CloudOpsが一番きつかった理由をひとこと
- [ ] 受験料・試験コード(SOA-C03、SCS-C03等)をAWS公式の認定ページで最終確認(本稿は2026年7月時点の複数メディア情報ベース。特にGenerative AI Developer Pro(AIP)は新しい資格のため公式一覧での存在確認を推奨)
- [ ] 半額バウチャー特典の現行条件を公式で確認
- [ ] 「AWS公式の認定ページ」テキストに実URLを設定(https://aws.amazon.com/jp/certification/)
- [ ] 内部リンク6箇所は各記事公開後に差し込み(それまではリンクなしのテキストのまま or 削除)
- [ ] Udemy CTAはASP提携後に設置。設置時は記事冒頭にPR表記を追加
- [ ] 記事下に著者ボックス(プロフィール文面§2)+ /profile/ へのリンク
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